物件情報

酒造りの歴史を伝える酒蔵
所在地:富田林市富田林町21-22
交通:近鉄富田林駅から徒歩10分
面積:1階91.8㎡ 2階177.6㎡ 3階70.7㎡
富田林寺内町は、石川の水運と金剛山の豊かな伏流水をもとに、江戸時代から酒造業が栄えたまちです。現在酒造りは行われていませんが、今回紹介する建物は昭和の終わりまで酒造りの蔵として使われていた「万里春酒造」の建物です。
昭和初期にまちの中にあった多くの蔵元が廃業し、酒蔵が取り壊されましたが、その中で「万里春酒造」は戦後まで続いた唯一の造り酒屋で、新酒の時期には地域にお酒をふるまうなど、長年地元住民にも親しまれてきました。
「万里春酒造」を営む石田家の酒造りは明治5年に始まったと言われています。当時の企業のPR雑誌に当たる「河内国商工便覧」(明治22年発行)に、清酒醸造所として石田家が紹介されています。
その他富田林寺内町では、清酒醸造所として葛原家、橋本家、木綿商として田守家、北野家、材木商では越井家などが紹介されています。
今回ご紹介するのは、「万里春酒造」の昭和48年に建てられた鉄骨造3階建ての建物で、当時の最新式の設備を導入し、西隣の木造の酒蔵と共に主に1階で酒造りが行われていました。昭和50 年代末に「万里春酒造」は休業し、その後2つの酒蔵は活用されないままでしたが、木造の酒蔵は平成26 年に外壁・屋根の修復が行われ、翌年からイベント等を行う貸しスペースとして利用されています。
1階は酒造りのタンクが置かれていたため天井高は5.6m程あり、広々とした空間で、店舗だけでなくものづくりの工房、ギャラリー、スタジオなどにも利用可能です。(大きな音やにおいが出るもの、安全性が確保できない利用については不可です。用途については十分ご相談ください。)
酒造りの工場として利用された建物ですので、1~3階までコンクリート打ちっ放し、電気等の配線がむき出しの現代的な空間ですが、各階十分な広さがあり開放性は抜群です。また屋上は、寺内町の町並みや石川、葛城山、金剛山、PLの塔など周辺を一望できるとっておきの場所となっています。伝統的な町家、町並みとの対比が新鮮で、一度訪れたら印象に残る建物です。
東の入り口は大きいシャッターのおかげで、中に車を乗り入れることも可能です。ただし、1階の一部については、西隣の酒蔵でのイベント時の搬入スペースとして利用するため、部分的な賃貸になることに注意が必要です。
現状のスケルトンでの賃貸になりますので、借り手が内装、設備等の改修をすることが必要ですが、リノベーションやDIYにより大きな変貌を遂げる可能性を秘めた物件です。 (リノベーション、DIYについては事前に所有者にご相談ください。)
ここがポイント!
平面図

物件概要
賃料 | 応相談 |
---|---|
建物面積 | 延340.1㎡ |
所在地 | 富田林市富田林町21-22 |
交通 | 近鉄富田林駅から徒歩10分 |
鉄骨造3階建て(塔屋付き) | |
階数 | 1-3階 |
築年 | 昭和48年 |
設備 | 電気/水道/トイレ(外部・共有) |
備考 | ・LLPまちかつは富田林寺内町で文化・芸術活動を行う作家、アーティスト、クリエイターおよび地区にふさわしい商いを目指す方を募集し、所有者との橋渡しを行っています。 ・LLPまちかつは宅地建物取引業免許を有する不動産事業者ではなく、賃貸借契約等には関与しておりません。貸主・借主の橋渡しは行いますが契約行為は当事者間で行って頂きます。(本件の不動産仲介はコスモ住建が行います。契約時には、礼金、仲介手数料、その他一時金が必要です。) ・物件に関するご質問や入居に関するご質問については、以下の申し込みフォームよりお問い合わせ頂けますようお願い致します。 |
2018年10月5日 |