リレーインタビュー ~店子さん編
人気のお食事処が寺内町に戻ってきた

店子
寺内町きっちんあい 今西和子様  聞き手:LLPまちかつ 桑平麻由子

再オープンおめでとうございます。きっちんあいさんは、以前も寺内町でお店をされていたのですね。以前から飲食店経営に興味があったのですか。

今西さん:はい。お店をしたくて辻調の通信教育とかも受けたのですが、調理師免許は不要だとわかって。一般の主婦である私がするので、おうちでする料理からあまりかけ離れた、本格的なフランス料理を出すこともないし。
結局、他のカフェスクールに1年間通って料理や経営について勉強し、2013年春に開店しました。そこで出会った友人たちが全国でパン屋さんやカフェをオープンして、今でもいいお付き合いをしています。

メニューの煮込みハンバーグが人気で、週末などは予約でいっぱいのお店だったと聞きましたが、そんな中、一度お店を閉じられたのですね。

今西さん:実は、曜日によってはそんなに混んではいなかったのですよ(笑) 
でも嬉しいことに、固定のお客様が増えてきたり、それなりに忙しくさせていただいていたのですが、ほとんど1人でやっていたこともあり、体調を壊してしまって。
自分でも残念でしたが、2017年にお店を閉じました。

その後はどうされていたのですか?

今西さん:前のお店を閉店してから、しばらくは別の場所を間借りして週1日とか2日だけのお店をしていたのですが、だんだんまた自分だけのお店がしたいと思ってきて。
1度自分の城を持つと、わがままですけど、やはり自分だけのお店が欲しいとなるんですね。
それでまた物件を探したりしたのですが、なかなか予算に合う物件がなく。
まあ、例え条件にあった物件があったとしても初期費用がまたかかることや、自分の年齢も考えて、一度は全てを忘れてしまおうと思ってたんです。
以前お店をやっていたからこそ、その時の充実していた日々を思い出して、またお店をしたいと考えるんですが、それは止めようと。
お店をしたいことや、「きっちんあい」そのものをもう忘れてしまおう、パートで働くとか、他のことをして普通に過ごそうと、昨年の夏くらいまでは思っていたんです。

そこまで思っていた今西さんが、またお店を再オープンしたのは、何があったのですか?

今西さん:夏の「寺内町燈路」の日に、寺内町の友人のお店を借りて、1日だけオープンしたんです。
その時に、前の常連さんとかに、また寺内町に戻って来てよと嬉しい言葉をかけていただいて。帰り道にここを通ったら、見てしまったんですよ、「貸家」と書いてあるのを。あ、ここにお店あるやんとなって(笑)
それでも、1週間くらいはどうしようかと悩んだのですが、以前の店と同じ大家さんだったこともあって、店を一度見せていただくことになって、見たら決めちゃいました。
キッチンだけは店舗用に改修しましたが、他はほとんどそのままでお借りできました。

以前と同じ奥谷さんが大家さんということで、何かと安心だったのではないですか。

今西さん:はい。いろいろとお世話になっていますし、お店にもご主人と来ていただいたり。
「応援しているよ」と言ってくださるので、本当にありがたいです。
それと心強いのは、近くに大家さんがいらっしゃることですね。何かあればすぐに相談に伺えるし、来てくださるし。いいお付き合いをさせていただいています。

お店を再オープンされて、いかがですか?

今西さん:不思議ですが、前より今のほうがお店をやっていて楽しいんです。
売上の面では、さすがに寺内町ということで相変わらずなのですが(笑)
暇な時は店を脱走して、町をうろうろしたりして、お客様が少ない時でもそれなりに楽しむ余裕ができたように思います。
思い切って、また寺内町に戻って来て、本当によかったです。このお店を自分の居場所として大切にしていきたいと思っています。