2011年5月 町家楽茶&ギャラリー 峯風庵さん

2011年5月20日に新規オープンした店舗のご紹介です。

 

町家楽茶&ギャラリー 峯風庵

公式HP:http://www.wa-no-kokoro.jp/

 

住所 富田林市富田林町20-17
営業 金・土・日曜日の11時~17時
定休日 月~木
地図


庵主 森 由紀子さんからの一言

昨年の夏、所要があり、富田林っていったいどこにあるのだろと思いつつやってきた「じないまち」。江戸・明治の町並みが奇跡のように残り、人々の暮らしが息づく町に一目で魅せられました。
二回目に訪れたのは、後の雛祭りの日。紅梅蔵の里庭でコーヒーを飲んでいたら、隣に座っていたのが、LLPまちかつの新田さん。
古民家を工房などに活かす仕事をされていると伺い、私の20年来の夢が古民家に住むことだったので、早速、紹介依頼の書類に書き込みをしました。
「なかなか物件は出ないので2~3年は待ってもらわなくては~」とのお話でしたので、ほんの軽い気持ちで。
ところが一週間後に「でました~」と連絡が。心の準備が間に合わなくて、あたふたしましたが、一大決心。
展望広場のすぐ前の明治2年建築の家をお借りすることになりました。

 

歴史を生き抜いてきた大事な家をお借りするのだから、ヘタなことをしてはいけないと、建築家を入れて、若干の改築をさせていただき、住居とオープンスペースを作りました。
黒ずんで、なんとも淋しげな家に見えましたが、プロの洗い屋さんに入ってもらったら、見違えるほどきれいになりました。建築家も、こんなに時代があるのにしっかりした作りだなあと感心。大工さんも上等の松材が使われていると、これまた感心。
私は、明治のガラスの扉や竹の装飾がとっても気に入りました。
二階へ上がる階段ダンスは、少し傾斜が急なので、明治の建築によく見られる手すりをつけてもらったら、「昔、そういえばこんなのがあったわ~~」と、大家さん。
無くなっていた土間の格子戸の扉も、時代を合わせて骨董屋さんに探してもらって入手。
大工さんに削ってもらって、無事はまりました。
畳を33枚新調し、ゆがみを手直ししながら入れてもらったら、すっきり。
キッチンは、松の無垢材を張ってもらいました。
なかなか、住み心地がよくなりました。

私の本業はマーケティングのプランナーですが、ライフワークで続けてきた茶道の実践の場として、じないまちに似合う『箱火鉢の茶室』をこの家に作ることに。
ここでは、お茶の正式なおもてなしの茶事やお食事つきの茶会、茶懐石料理教室などを予約制で開催させていただいております。

時代劇によくでてくる箱火鉢に茶釜を掛けるのです。大きなテーブルは、昔から持っていた江戸時代の蔵の戸に、北山杉の足をつけ、ガラスの板をサイズに合わせて切ってもらって置いたもの。座って楽で、主客ともに一体感が出るような、そんな高さが37センチでした。箱火鉢も37センチに合わせるよう枠を作ってもらいました。小さな丸い椅子も37センチです。お茶って楽しいものなのに正座で苦しそうなのを見かねて、ここでは少しラクチンな、お茶を提供することに。私も年々、年はとりますので、このじないまちで長く続けられるお茶でもあります。
グチャグチャになっていた小さな庭も、一つ一つ石を掘り返し、並べてみたら、ちゃんと茶室の露地庭が出来ました。

たぶん、箱火鉢でお茶をしているのは日本中で私だけかも。
この箱火鉢のお茶が、じないまち名物になり、全国から人がやってくることを夢見ています。

お食事は、すぐ前に富栄戎さんにちなんで、昔商家の賑わいゑびす膳を考案しました。江戸・明治の器で召し上がっていただきます。メニューは季節ごとに替わりますが、戎さんにちなんで鯛を、酒造りで栄えた町の名残に酒粕を使った料理(美味しい酒粕は八町茶屋さんで買えます。)を、そして昔は高価であった卵(美味しい卵は里庭さんで買えます)の料理は必ず入れるようにしています。このお膳は、じないまち散歩の日にあわせて開催する峯風庵月釜茶会で召し上がっていただけます。

ギャラリーは、とりあえず私の好きなものを並べているだけですが、二階スペースも合わせて、じないまちスケッチのミニ美術館を作ろうかと計画中です。ギャラリースペースは、スペースレンタルもさせていただきます。

着物で町を歩いていると、「先生、じないまちによく似合ってますね」と声をかけられました。先生と言われるのは苦手ですが、なんだかうれしくなりました。
町の活性化のためにも、金・土・日はなるべく暖簾を掛けてオープン。どなたにも、町家の中でゆったり・ほっこり過ごしていただけるように、また私で出来るじないまちの今昔語りを、こられた方々にお伝えして、もっと、じないまちのファンが増えるようにと願っています。

そして、私は、日々、じないまちで幸せに暮らしています。